何で優秀な人ってすぐ辞めるの?若手の連鎖退職が止まらない。何かアドバイスがほしい。
こういった悩みに答えます。
- 優秀な人が辞める理由
- 優秀な人が退職する兆候
- 退職の連鎖を止める方法
- 本記事の信頼性
この記事を書いてる私は、29歳社会人6年目の若手。転職のきっかけは、憧れていた先輩の退職。その先輩は、営業成績は常に上位。みんなから慕われていた素敵な人でした。
そんな退職した先輩の話をもとに、「優秀な人がなぜ会社を見限ったのか」についてお話します。
記事後半では、連鎖退職を止める方法についてもご紹介します。
嘘偽りない若手の生の声を書くので、ぜひ最後までご覧ください。
優秀な人が辞める理由
まず、優秀な人が辞める理由について5つご紹介。
上から順に、会社への根深い悩みになっています。
- 社風に共感できない
- 管理業務が多すぎる
- 業務量が多いのに、給料が安い
- 正当な評価がされない
- 尊敬できる人がいない
具体的に説明します。
①社風に共感できない
最大の原因は、社風に共感できないこと。
社風に共感できない「居心地悪い会社」だと、優秀な人(特に若手)はすぐ辞めます。
社風って、例えるなら「家庭」。怒鳴ってくる父に、掃除しない母に、命令ばっかしてくる兄に、嫌味を言う姉。
こんな家庭環境だと逃げ出したくなりますよね。社風も同じです。
- 新規事業に参入しない
- 退職するまでずっと同じ仕事
- 飲み会は強制参加
優秀な人は「会社が今後どうなっていくか」を見ています。
常に未来を見ているので、古臭い昭和の考えに縛られた会社が嫌いなのです。
②管理業務が多すぎる
管理業務が多いと、優秀な人はどんどん辞めます。
優秀な人は、生産性ないことが嫌い。
備品を借りるとき台帳に手書きしたり、申請するとき紙の申請書を書いたり。
優秀な人は、今後の計画や商品の品質改善など「時間をかけるべき業務」を知っています。
なので、管理業務なんかに時間をかけている会社が許せないのです。
たしかに管理は大事。情報漏えいにつながったら会社の信用が落ちるから。でも、管理を紙じゃなく電子化できる、効率化できるものがあるはず。効率化を検討しないで「とりあえず紙」という思考は短絡的すぎです。
管理業務をなるべく減らしていかないと、優秀な人はどんどん辞めていきます。
③業務量が多いのに、給料が安い
業務が多いのに、それに見合った給料が出ていないと平気で辞めます。
優秀な人は、自分を客観視することができる。
要は、他人と比較して、自分のレベルを把握するのが上手。自分のレベルを把握して、さらなる高みを目指します。
他人との比較ができるので、業務量が少ないのにお金もらっている人を良しとしません。
優秀な人は「俺の方が頑張っているのに給料が低い→ヤバい、逃げ出そう」という結論にいち早く到達します。
おそらく優秀じゃない人は「とりあえずお金もらえればいいや」思考のはずです。
④正当な評価がされない
正当な評価がされない会社は、辞めて当然です。
例えば、
- 成績をあげてるのに、他の社員と給料が同じ
- 無能で何もしてない先輩が、先に昇進した
こんな状況が続けば、優秀な人は特に「頑張っても意味ないな」と感じ、転職を考えはじめます。
部下もバカじゃないので、誰が忙しくて誰が暇かなんて余裕で把握してる。
正当な評価がされてないことが、当然不満なのです。
年功序列だけで給料が上がる古臭い昭和な会社ほど、優秀な人は早くいなくなります。
⑤尊敬できる人がいない
尊敬できる先輩、上司がいないと、優秀な人はすぐやめます。
以下は、2017年度に内閣府が行った調査。
離職の理由の上位に「人間関係」がきていますね。
やはり仕事内容、給料だけでなく、人間関係も重要な要素。
その中でも「尊敬できる人の存在」って大きいなと感じています。
というのも、実際私が転職するきっかけは、尊敬する先輩の退職。人柄が良くて、上司にも意見をハッキリ言う。そんな先輩に憧れてた。そんな矢先の退職。他にはモラハラ上司しかいないし、仕事に対して全くやる気がでなくなりました。
尊敬できる人って、いわば自分が目指すべき目標。
優秀な人ほど、目標に向かって全力出そうとしますから。その目標を失えば、やる気が起きるわけありません。
そして、まわりの尊敬できない人たちに囲まれ、神経をすり減らす。
尊敬できる人が職場にいないと、優秀な人は特にすぐ辞めます。
優秀な人が退職する兆候
次に、優秀な人が退職する兆候についてご紹介します。
高確率で当てはまるので、要チェックです。
- 愚痴を言わない
- 自分から発言しない
- 態度が変わる
詳細については、以下の記事をご覧ください。
私の実体験をふまえ解説しています。
退職の連鎖を止める方法
退職の連鎖を止める方法を3つご紹介します。
転職経験者の意見と、私が思う「こんな会社だったら辞めなかった」をもとにしてみました。
- 選択肢を与える
- 業務の効率化を検討する
- 若手の意見をよく聴く
「最近、若手の退職が多い」と感じる方は必見です。
①選択肢を与える
優秀な人には選択肢を与えるようにしましょう。
選択肢とは、
- 仕事を自由に選べる(事務職、技術職、営業)
- 場所を自由に選べる(会社、自宅)
- 時間を自由に選べる(何時に出社してもいい)
子育て世代の女性で働くケースが増えたり、プライベート重視の若手が増えたりと、会社は働き方の多様化が求められている。大企業は積極的に行っていますよね。
ここで「どうせうちの会社は無理だ」なんて言っていると、連鎖退職していきます。
国税庁によると、会社が10年続く確率は約6.3%。10年後、16社のうち1社しか生き残れない。時代の流れを無視してダダをこねていると、優秀な人が辞めていって、会社が潰れてしまうかも。
社員が働きやすい環境、多様性ある働き方を提供できれば、モチベーションが向上し、社員も辞めようと思いません。
②業務の効率化を検討する
業務の効率化を検討しましょう。
今後の日本、労働人口は減っていくし、ご時世的に管理業は増えていく。ということは、1人当たりの業務は確実に増えていきます。
この未来が確実に訪れるのに、今と同じ業務をやっているなんてナンセンス。
優秀な人ほどこの事実に気づいてるし、いつまでも変わらないと見限られちゃいます。
- 紙を全て電子化
- 会議は可能な限りリモート
- 書類の決裁をシステム化
この3つが、IT企業出身の私からすると、簡単な業務効率化の方法かなと。
常に「この業務、もっと簡単にならないか」という客観的視点で観察してみてください。
そんな上司の姿を見れば、優秀な人も辞めようとは思いません。
③若手の意見をよく聴く
若手の意見をよく聞いてあげましょう。
これから若手の力がものすごい必要になっていきます。
アメリカの発明家レイ・カーツワイルが「収穫加速の法則」をもとに計算したところ、人間はこれから100年で2万年分の技術進化を経験するらしい。何がいいたいかと言うと、想像できない変化が猛スピードでやってくるということ。
昔から「若いもんは頭が柔らかい」って聞きますよね。猛スピードで変化する時代についていけるのは、頭の柔らかい若手です。
これからは年配者の経験だけに頼った考えだと、時代においていかれて、業績が傾く。
「若手の柔軟な意見✕年配者の経験」と掛け算していかないと生き残れないかと。
ぜひ時代の変化においていかれないように、若手の意見を聴いて反映させてあげましょう。
若手の意見を採用することで、自信やモチベーション向上に繋がり、辞めたいなんて思わなくなります。
居心地の良い会社から退職はしない
結論、居心地の良い会社から退職者は出ません。
- 選択肢を与える
- 業務の効率化を検討する
- 若手の意見をよく聴く
この3つを実践すれば、居心地の良い会社ができて、連鎖退職なんて起こらないかと。
退職者がいると「あいつ根性なかったな」なんて上司から聞きますが、全くの間違い。
居心地の良い職場を提供できてない会社の力不足です。
ここを自覚して、優秀な人を辞めさせないような努力をしましょう。
何もしないと、当然逃げていきます。
今回は以上。
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