何で仕事できる俺の言うことが聞けないんだ!俺のアドバイス聞いていれば間違いないから!
こんなプライドの高い人に1人は出会ったことがあるはずです。
今回は、なぜ彼らが自分を有能だと誤認してしまうのか、その心理を解説するとともに、自分は優秀だと思い込んでいる人に機転を利かせて対処するためのヒントをご紹介します。
では、「仕事ができる」と勘違いしてしまう本当の理由を探ってみましょう。
自分はできると思っている人の言い方がきつい本当の理由
仕事ができると思い込んでいる人の言い方がきつい理由は、自分を客観視できていないからです。
「ダニング=クルーガー効果」をご存知でしょうか。
ダニング=クルーガー効果(ダニング=クルーガーこうか、英: Dunning–Kruger effect)とは、能力や専門性や経験の低い人は自分の能力を過大評価する傾向がある、という認知バイアスについての仮説である。
ダニング=クルーガー効果-Wikipedia-
超簡単にいうと、バカほど自分を優秀だと勘違いしてしまう心理効果のことです。
具体例は、以下のツイートのとおり。
自分自身を客観的に把握できていない人ほど、自分のバカさがわからず、「相手は自分より仕事ができない」と感じ、他人を批判してしまうのです。
この「ダニング=クルーガー効果」の研究よると、優秀な人は自分を過小評価しやすいという結果も出ているそう。優秀な人でも言い方がきつい人がいるかもですが、本当の優秀な人はやはり相手を批判したりしません。
自分の限界や経験不足を認めることで、さらなる学びを得ることができ、より専門家へと近づいていく。
誰にでも長所、短所、成長すべき点があるので、自分自身とよく向き合い、正直で謙虚であることが大切です。
自分はできると勘違いしている人の特徴、心理
自分はできると勘違いしている人の特徴と心理は、以下のとおりです。
- 社内を批評する
- プライドが高い
- 他人を正しく評価できない
- 無駄にアドバイスしたがる
- 何でも文句を言う
①社内を批評する
上記の動画のとおりで、仕事ができると思っている人は、社内批評家の人が多いです。
私の職場に「あいつは仕事できない」「この人の言うことは聞いたほうがいい」と職場評論家の50歳おっさんがいました。自分では何も行動せず、失敗すれば「俺はわかってたけどね」と一言。50歳なのにいつまでも管理職になれない理由は明らかでした。
仕事ができると勘違いしている人ほど、「俺はわかってるよ」と遠くから批評攻撃をしてきます。
動画でも解説されていたように、社内批評をしたくなる心理は「すごい人だと思われたい」「失敗したら人のせいにしたい」の2つだと私も思います。
偉そうに評論してくる人がいたら要注意です。
②プライドが高い
仕事ができると思っている人は、強いプライドと競争心を持っていることが多いようです。
前述したとおり、仕事できると勘違いしてる人は自分を客観視できていない。だから、自分がバカだと気づいてない。ひねくれプライド野郎なワケです。
③他人を正しく評価できない
自分が優秀だと思い込んでいる人は、他人を正しく評価することも苦手です。
彼らの価値基準は全て自分の中にしかない。だから、自分が優秀か無能かもわからないし、同様に他人も優秀か無能かが判断できない。正確には、判断できている風をよそおっている。
彼らはプライドが高く他人の意見をよく聞こうとしていません。その結果、他人を正しく判断できない頭になっているのです。
④無駄にアドバイスしたがる
上記のツイートのとおり、仕事できると勘違いしてる人ほど、無駄にアドバイスしたがる。
よく若手に話かけるTさん(53歳)。質問してないのに、わざわざ席まで来て教えてくる。しかも、自分で勝手に教えておいて「こんなのも知らないの?」と平気で言ってくる。同じフロアの若手が次々に被害にあい、その結果、若手全員から嫌われ、バカにされる対象になりました笑
本人はおそらく「自分はすごいんだ」と認めてほしい気持ちが強いので、求められてないアドバイスを無理やりやってくる。
これは職場全体にとって不利益しかなく、「余計なおせっかい」でしかありません。
⑤何でも文句を言う
最後に、自分は仕事ができると思っている人は、不満を徹底的に口にすることが多いようです。
「絶対こうあるべき」と自分の意見を絶対変えないので、根拠がなくても自信満々に言ってくる。相手の気持ちを察する力がないので、相手を傷つける言い方を平気で使います。
彼らは別の視点から物事を見ることができず、同僚や上司と意見が食い違うことがよくあります。
自分はできると勘違いしてる人への対処法
自分は仕事ができると勘違いしてる人への対処法は、以下のとおりです。
- 放置する
- さりげなく教育する
- 結果をつきつける
具体的に掘り下げていきます。
①放置する
自分の能力を過大評価している人がいたら、一番良いのは放っておくことです。
なぜなら、彼らの仕事ができないのは彼ら自身の問題で、あなたがどうこうできることではないからです。
仮に「あなたは本当は仕事できない人だよ」と注意しても、相手を怒らせてしまうだけ。結局、自分で気づかない限り、人間の本質は変わりません。
あなたには何もできないので、基本は「放置」でいいかと思います。
②さりげなく教育する
少し高度なテクニックですが、さりげなく教えてあげるという方法もあります。
自分はできると勘違いしている人は、プライドが高く、人の話を聞かないことが多い。そんな相手に「直接的な教育」はNG。さりげなく教えてあげて、相手がそのアドバイスから学ぶことを期待するしかありません。
参考程度の気持ちでマニュアルを渡したり、「〇〇してもいいかも」とさらっと伝えることで、気づいてくれる可能性が高まります。
③結果をつきつける
自分の能力を過大評価している人への対処法として、結果を突きつけることも有効です。
自分は有能だと勘違いしている人は、自分の失敗を自覚していないことがある。なので、自分の無能さを理解させるために、意図的に失敗させるという裏ワザもあります。
わざと失敗させ客観的に自分の無能さを気づかせれば、本人もさすがに変わるかもしれません。
今の職場を見つめ直そう
ここまで「仕事ができると勘違いしてる人の特徴や対処法」について解説してきました。
もしあなたの職場にこんな嫌味ばかり言う人がいたら、すぐに転職を検討してみてください。
20、30代は短い。嫌なことで悩んでいると、あっという間に過ぎます。私自身、上司のパワハラやモラハラのせいで、仕事を考えるだけで涙が止まらなかった。そんな生活を続けていたら、あっという間に4年過ぎてましたね。
環境を変えることは、たしかに怖かったりすることが多いですが、長期的に見れば、やりがいのある有益な決断であることもあります。
転職は最初の小さな一歩に過ぎず、より大きな変化と成功につながることもあるのです。
もし今人間関係で悩んでいるなら、この悩んでいる今が行動するベストタイミングなのかも。
ぜひ今の職場を見直してみましょう。
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