新入社員です。上司、先輩に気を遣って、有給休暇がなかなか使えない。有給休暇の取りすぎって、周囲からどう見られどんな影響があるの?
今回は、
- 有給休暇の基礎知識
- 新人の有給休暇取りすぎが良くない理由
- 新人が有給を取るときの注意点
など、信頼できる情報をお届けします。
仕事を続け、さらにキャリアを積みたいのであれば、これらの情報を知っておくことは必須です。
それでは、さっそく詳細をご覧ください。
有給休暇の基礎知識
有給休暇とは、厚生労働省のホームページによると、
年次有給休暇とは、一定期間勤続した労働者に対して、心身の疲労を回復しゆとりある生活を保障するために付与される休暇のことで、「有給」で休むことができる、すなわち取得しても賃金が減額されない休暇のことです。
厚生労働省HPより
また、労働基準法という法律でも決まっていまして、
(年次有給休暇)第三十九条 使用者は、その雇入れの日から起算して六箇月間継続勤務し全労働日の八割以上出勤した労働者に対して、継続し、又は分割した十労働日の有給休暇を与えなければならない。
労働基準法第39条より
ということで、年次有給休暇は労働者の権利で、労働者から申請があれば会社は必ず休暇を与えなければなりません。拒絶すれば、労働基準法違反となり罰則も適用されます。
とはいえ、
なるほど、法律で決まってるなら、有給バンバン申請すればいいじゃん!
と思ったら大間違い。
現実そんなことをしたら、デメリットだらけです。
その理由をこれから説明します。
新人の有給休暇取りすぎが良くない理由
新入社員は、有給休暇をたくさん取ってはいけない。
なぜなら、周囲から嫌われ、上司に悪い印象を与えてしまうから
「仕事ができて毎日定時退社の先輩(31歳男)」と「仕事はそこそこで毎日遅くまで残業してる先輩(29歳男)」がいたんですが、後者の29歳の先輩の方が「頑張り屋」だと言われて好かれていた。それに、29歳の先輩の方が先に昇進。私は「え?成果どころか、年齢でもないの?」と思いましたね。。。
上司の多くは「仕事たくさん休む→仕事頑張ってない」と見て、有給を多くとる人を良く思いません。
日本の中小企業はまだまだ、バブル期の思考の上司が多いので。わりとよくあることです。
バブル期の思考について、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
有給休暇を取りすぎは、やる気がないことをアピールになってしまう。
こんな理由から、新入社員は特に有給休暇の取得を検討する際は十分注意する必要があります。
新人が有給を取るときの注意点
新人だとはいえ、有給休暇は取りたいですよね。
周囲に嫌われないためにも、以下の注意点をよく読んでから、有給休暇を申請してください。
以下の注意点を守るだけで、悪影響を最小限にできます。
①周囲に迷惑をかけない
仕事を休むときは、周囲に迷惑をかけないように気をつけることが大切です。
不在時に悪影響がでないように対処する姿勢を見せることで、上司や先輩、同僚に「仕事を大切にしていること」を示すことができます。
相当多い仕事を引き受けてもらわなければならないときは、相手に対して感謝するようにしましょう。
②嘘をつくならバレないようにする
嘘をついて会社を休む場合、バレないように注意しましょう。
上司側は、本音を言えば休んでほしくありません。
そんな上司に「体調悪い…」とかいう嘘をついて休むんですから、バレたら確実に信用は底辺に。クビはないかもですが、出世はできないでしょう。
- 重い病気なのに、早めに回復して出社した
- 通院で会社休んだのに、Twitterで旅行写真あげてる
こんな行動をすれば、嘘とバレてしまいます。
嘘はつかないのがいいですが、嘘をつくなら周囲にバレないように気を付けましょう。
ちなみに、「今日急に休みたい!」と思ったときのオススメの言い訳は、以下の記事をご覧ください。私が寝坊したときに使うとっておきの言い訳です(笑)
③上司が忙しいときに言わない
仕事を休むとき、上司が忙しいときに言わないようにしましょう。
上司は基本忙しい。そして「部下が休むこと」は、どちらかと言えばネガティブな情報。
そんなネガティブな情報を忙しいときに言われたら、上司は無意識にイライラしてしまいます。
たしかに「休むのは労働者の権利」ですが、休んだら周囲に迷惑をかけるので。やはり「忙しいときに言わない」という気遣いも大切です。
相手が落ち着いて対応できそうな時間帯に伝えるのがベストです。
④休む理由をしっかり伝える
休むときは、できるだけ詳しい理由を上司に伝えるようにしましょう。
有給休暇は労働者の権利であるとはいえ、休む詳細な理由を言わないと、上司は不安になります。
これは法律どうこうの問題ではなく、良好な職場関係のために必要な「気遣い」です。
例えば、友人を遊びに誘うとき「予定があるから…」より「家族旅行行ってて…」の方が受け入れられますよね。
詳しい理由を伝え誠実さを上司に伝えることで、上司との理解と信頼関係を築くことができます。
たしかに、プライベートのことを上司に話したくない気持ちはわかりますが、伝える情報があなたの許容範囲なのであれば、仕事上の人間関係に関してメリットがあるので、伝えたほうがいいです。
しっかり理由を伝えれば、上司も安心するし、あなたも休日を思い切り楽しむことができますよ。
⑤休み後はお礼を伝える
仕事を休んだら、翌日以降で職場または上司にきちんとお礼を言いましょう。
会社が与えてくれた休みに対して、素直に感謝することで、上司とより良い人間関係が構築できます。
本来、有給休暇は労働者の権利なので、感謝なんて要らないんですが。お礼を言うのが、もはやマナーになっています。
長期旅行で休みを取ったときには、お土産を渡すとベスト。さらにより良い人間関係が作れますよ。
⑥できるだけ早めに伝える
休むときは、できるだけ早く上司に伝えるようにしましょう。
上司は業務全体に支障が出ないように、誰かが休んだら適切な人員配置を考えます。なので、調整に時間がかかります。
上司はなるべく早く調整したいので、早く伝えることが大事。
前もって伝えておくことで、上司は安心できるし、あなたへの評価も下がりません。
⑦休みの連絡は直接or電話
会社を休むときは、必ず直接報告するか、会社に電話してください。
休みをLINEやメールで伝えると、上司は「何で直接言えないの?」と、怪しんでしまいます。
「休みは直接or電話で伝える」なんて規則はどこにもないですが、直接or電話の方が誠意が伝わるのでオススメです。
⑧上司や先輩に相談する
もし有給休暇が取りづらいのであれば、事前に上司、先輩に相談するのがいいです。
上司は休暇を伝える人なので、休暇について直接聞ければ聞いてしまうのが手っ取り早い。上司に聞きづらいなら、先輩にこっそり聞いてみるのもいいでしょう。
また、他の人の行動も観察することで、より良い休暇申請の手順がわかるかもしれません。
信頼できる人からアドバイスを受けることで、安心して有給休暇の申請ができるようになります。
例えば「○月○日に休みたいのですが、業務的に問題ないでしょうか。皆さんに迷惑かかるのが心配で…」と丁寧に聞けば、上司も丁寧に回答してくれるはずですよ。
有給が取りづらいなら転職を考えるのもアリ
会社で有給休暇を取得するのが難しい場合は、転職も考えてみてください。
冒頭話したとおり、有給休暇は基本理由なしで拒否されることも許されません。
有給休暇には「時季変更権」っていうのがあって、会社側は、休暇申請しても「今は忙しいからずらして」と言える権利があります。がしかし、これは休暇を拒否できるものではないです。
なので、有給は取りづらい職場は異常なのです。
転職すれば、より良い待遇が得られるかもしれないし、休暇が取りやすい職場に行けばストレス解消にもなります。また、残業代や給料が上がるなど、転職することで経済的なメリットがある場合もあります。
あなた自身が、今の仕事に満足していて、休みもそんなにいらないなら、転職なんてすべきではありません。
でも、少しでも今の職場に不満を持っているなら、「転職」とは言わず「転職活動」はしてみてもいいのかもしれません。
今回は以上。
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