正直に聞くけど、公務員から民間ってきついの?ネットで調べても「厳しい」って書いてあるんだけど。
こういった疑問に答えます。
- 公務員から民間がきつい理由
- 民間へ転職する前にやるべきこと
- この記事を書いてる人
この記事を書いてる私は、民間企業300社と国、県、市を担当していた営業マン。雑談をする中で、民間の表と裏、公務員の 表と裏を誰よりも見てきた自信があります。
そんな私が、今回「公務員⇒民間はきつい理由と対処法」を考察していきます。
この記事を読めば、転職前に民間の職場の雰囲気がわかり、後悔しない人生選択のサポートとなるはず
「同じ社会人だし、そんな変わらないでしょ」と思った方は、ぜひご覧ください。
公務員と民間の違いを赤裸々に語ります。
公務員から民間がきつい理由
結論言うと、公務員から民間はかなりきついです。
正直、民間から公務員よりも全然きつい。
理由は以下のとおり。
- 仕事が遅すぎる
- コストに対する意識が低い
- 態度が大きい
先に断っておきますが、全ての公務員がきついわけじゃないし、公務員を批判してるわけじゃありません。
公務員でも部署や本人の性格によって大丈夫な場合もあります。ただ、ほとんどの場合きついかなと。
理由を徹底考察していきます。
理由①:仕事が遅すぎる
たいていの公務員は仕事が遅いので、民間でかなり苦労します。
民間はスピード重視
民間企業は性質上、常に仕事にスピードが求められる
民間企業の目的は、利益を出すこと。利益を出すためには、売上アップが考えられる。売上アップには、とにかく速く行動して、お金を稼がなければならない。
だから、民間はスピード重視。
公務員は正確さ重視
一方、公務員は「スピード」より「正確さ」が求められます。
公務員は、国民のため正しく税金を使うのが仕事なので。
性質上、正確さを求められるゆえに時間のかかる仕事が多く、スピード感を求められない。
公務員は民間のスピードについていけない
この性質のせいで、公務員は民間に転職するとスピード感についていけない。
営業先で「民間から公務員に転職した人」が何人かいましたが、みんな「公務員ってほんと仕事遅い」って言ってましたね。
たしかに公務員も、仕事によってスピード感必要な部署もあるけど、基本はゆったりペース。
このスピード感のギャップは、民間にいくとかなりきつく感じるかと思います。
理由②:コストに対する意識が低い
公務員はコストに対する意識が低いので、民間にいくと苦労します。
民間はコスト削減に必死
前述したとおり、民間の目的は、利益を出すこと。
そして、利益を出すためには「売上アップ」以外に「コスト削減」があります。
コスト削減とは、ペーパーレス化して紙の印刷費を減らしたり、システムを導入して作業時間を減らしたりすること。
民間企業は、利益を最大化するためコスト削減に積極的に取り組みます
公務員はコストに無関心
一方、公務員は、コスト削減には積極的じゃない。
だって、コストは全て税金だから
以前営業で県庁を訪ねたとき、ある上司が部下に「子供生まれたから、残業代稼がなきゃね」と一言。サービス残業で苦しんでる私にとって、耳を疑う言葉でした。
民間企業は利益が出ないと会社を存続できないから、コスト削減に積極的。
一方、公務員はぶっちゃけ税金だから、コストに対する意識がものすごく低い。
公務員はコストへの意識の差に苦しむ
だからこそ、公務員が民間に転職すると「コスト」に対する意識の差に苦しみます。
例えば、上司に
- 残業減らして、もっと効率的に仕事しろ
- コスト削減のいい方法がないか考えろ
と言われてすぐ実行できないですよね。なぜなら、普段から考えている訳じゃないから。
公務員が民間に転職すると、コスト削減の思考が身についてないので、ギャップでかなり苦労します。
理由③:態度が大きい
公務員は態度が大きい人がいるので、民間に行くとコテンパンにされます。
- この3つ目は参考程度に。当てはまる人はごく一部なので。
民間は謙虚さを求められる
民間企業は、わりと謙虚さが求められる。
理由は、仕事の相手が「お客様」だから。
民間企業の目的は、利益を出すこと。そして、利益(お金)をくれるのは、お客様。お客様の満足するサービスを提供しないと、お金はもらえません。
ゆえに、仕事を受ける側である民間は、常に謙虚な傾向があります。
公務員は謙虚でなくてもいい
一方、公務員はというと、謙虚でなくてもいい。
なぜなら、仕事の相手は基本「お客様ではない」から。
公務員は性質上、仕事を任せる側(発注者)である場合が多い。つまり、割と上の立場であることが多いということ。
公務員は謙虚さがいらないので、態度が大きい人がたまにいます。
以前、市役所に営業で行ったときビックリしたんですが、一人称が「俺」だったんですよね。社会人かつ職場で、一人称が「私」じゃないなんて。営業の私としては衝撃でした。
態度がデカいと嫌われる
プライド高く態度がデカいと、職場で確実に嫌われる。
たしかに、公務員でも、住民の方メインに対応されてる方は、謙虚だし言葉遣いも丁寧。やはり部署によっては、謙虚な人もいる。
とはいえ、前述したとおり、公務員は謙虚さに欠ける人が多いので注意が必要。
謙虚さに加え、礼儀やマナーができていないと、民間では嫌われるし上司にキレられます。
民間に転職する前にやるべきこと
民間に転職する前にやるべきことは、以下の3つです。
- 仕事のスピードを意識する
- 仕事の効率を意識する
- 公務員プライドを捨てる
順番に解説します。
その①:仕事のスピードを意識する
仕事のスピードを意識しましょう。
前述したとおり、公務員の仕事スピードでは民間についていけません。
スピードをあげるコツとしては、
- 簡潔に結論 から話す
- 会議は最大で1時間
- 優先順位をつけて実行する
この3つを意識するだけで仕事は速くなります。
>>社会人一年目で仕事できない人へ!仕事ができる人になるコツを解説!
その②:仕事の効率を意識する
仕事の効率を意識しましょう。
公務員だとゆったりと確実にこなす仕事が多いので、効率化を考える機会に出会いません
なので、意識的に「効率化」を考える必要がある。
毎日やってる業務を見直し、改善できる仕事がないか考えてみましょう。
例えば、
- 課長補佐+課長の2人にまとめて話す
- 依頼文は誰かのをパクる
- 何度もコピーする資料はデータ化する
少し工夫するだけで、業務時間を捻出でき、効率良い業務ができます。
この思考が身についていると、民間でも怖いものなしです。
その③:公務員プライドを捨てる
公務員プライドを捨てましょう。
公務員っていうだけで偉くなったように感じる人が多い。
偉そうで態度デカい人と仕事したい人はいません
プライドを捨てて、謙虚になりましょう。
具体的なおすすめ行動は以下のとおり。
- 誰に対しても敬語を使う
- 一人称は「私」にする
- 常に相手の要望を想像して対応する
このあたりを注意すれば、威圧的な雰囲気がなくなるので、民間でも浮かずに仕事できるかと。
謙虚さは武器だと思って、今のうちから練習しておくのがいいかもしれません。
深く考えず民間転職はアリ
今回は「公務員から民間はきつい理由と対処法」をご紹介しました。
正直、公務員から民間はきついけど、転職はめっちゃアリです。
なぜなら、公務員だけしか経験せず定年を迎えるのはもったいないから
公務員って全雇用者のうち約10%しかいない。あなたの周りは公務員だらけだけど、全国的に見れば、公務員の方が圧倒的に少数派なんですね。
今の狭い職場の常識にとらわれず、転職して広い視野を手に入れた方が人生楽しいんじゃないかと。
もちろん転職未経験者を批判しているわけではありません。
ただ単に、転職した方が面白い人生になるんじゃないかなと感じるだけ。
もし現状に満足いってないなら、転職活動を始めるのは全然アリだと思います。
転職はリスクあるけど、転職活動はノーリスクでできますよ。
今回は以上。
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