仕事の覚えが悪い。物覚えが悪くて、同じことをすぐ聞いてしまう。どうしたらいいんだろう。
こういった悩みに答えます。
- 仕事をすぐ忘れる原因
- 仕事が覚えられない時の対処法
- 本記事の信頼性
この記事を書いてる私は、現在社会人6年目。新卒の時は「何で同じミスするんだ!」と上司に何度も怒られてました。でも、これから紹介するコツを意識したところ、ミスが減り、あまり怒られなくなりました。
この記事を読めば、「なぜすぐ忘れるのか」がわかり、もう「使えないやつ」なんて思われなくなるはず。
「仕事が覚えられない」と悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
仕事をすぐ忘れる原因
仕事をすぐ忘れる原因は、以下のようなものがあります。
- メモしていない
- 上司、職場環境が悪い
- 今の仕事に興味がない
それぞれ具体的にみていきます。
①メモしていない
常にメモしていない人は、仕事の覚えが悪いです。
理由は、人間はメモしないと忘れる生き物だから。
少し長くなりますがついてきてください。
【大前提】人間はすぐ忘れる
人間は物事をすぐ忘れます。
「エビングハウスの忘却曲線」をご存じですか。
要約すると、
人間が何かを記憶したとき、20分後には42%、1時間後には56%、1日後には67%を忘れる
例えば、今朝食べた朝ごはんを思い出してと言われたら、思い出せますよね。でも、昨日の朝昼夜ごはん。何を何時に食べたか即答できますか?けっこう難しいですよね。
人間って「重要でない情報」は忘れるようにできています。
つまり、何もしないとすぐ忘れのです。
長期記憶するのは「何度も利用される情報」
そして、仕事をちゃんと長期記憶するためには、何度も復習する必要があります。
有名な精神科医の樺沢紫苑先生によると、以下のことが判明しているそうです。
さまざまな脳科学研究を集約すると、最も効果的な記憶術として「最初のインプットから、7〜10日以内に3〜4回アウトプットする」ということが明らかになっています。それが受験勉強にも応用されているのです。
引用元:読んだら忘れない読書術(著:樺沢紫苑)
つまり、覚えただけではダメで、メモしたり、人に話したり。何かしらのアウトプットをしないと記憶されないのです。
結論、メモして何度も見返さないと、すぐ忘れてしまいます。
②上司、職場環境が悪い
上司、職場環境が悪いと、仕事の覚えが悪くなります。
人間関係や職場の悩みによって、ストレスがかかります。
このストレスが脳機能を低下させるそう。
ストレスは大脳皮質前頭前野に影響を及ぼすといわれています。前頭前野には抽象的な思考にかかわる神経回路があり、集中力を高めて作業に専念させる役割や、情報を一時的に記憶するワーキングメモリーとして働く機能があります。慢性的なストレスにさらされると、前頭前野の樹状突起が萎縮し、これらの機能が低下する可能性があるのです。
引用元:頭の働きを鈍らせるやめにくい「悪習慣」3つ│健康│東洋経済オンライン
受験が不安で勉強に集中できないとか、面接前に緊張して頭が真っ白になった。こんな経験、よくありますよね。
ストレスがかかると脳機能が低下して、記憶力が悪くなる。
あなたの仕事の覚えの悪さは、上司と職場環境のせいかもしれません。
③今の仕事に興味がない
興味がないと、仕事なんて覚えられません。
人間が長期記憶する条件として「心が動いた出来事」があります。
例えば、
- 受験の合格発表
- 彼女との初デート
- 交通事故
- 部活の合宿
- 先生に怒られたこと
ドキドキしたり、ワクワクした出来事って、忘れたくても覚えていますよね。
心が動くと、記憶を増強する脳内物質(アドレナリンとか)が、大量に分泌。
心が動いた出来事は、脳内物質の影響で、強烈に記憶される。
仕事に興味がないと、脳内物質がでないので、仕事覚えは悪くなるというワケ。
仕事が覚えられない時の対処法
仕事が覚えられない時の対処法は、以下のとおりです。
- メモの習慣をつける
- 失敗を恐れない
- わからないことは聞く
- 仕事に興味をもつ
- 転職をする
①メモの習慣をつける
まずはメモの習慣をつけましょう。
メモを取れば復習することができるので、記憶に残りやすくなります。また、上司に同じことを繰り返し聞かなくて済むので、ストレスも減るはずです。
何度もいいますが、人間は全てを記憶することはできません。
どんなに些細なことでもメモしておくことを心がけましょう。
さらに、メモを取ることで上司に「きちんと聴いている」という好印象も与えられます。
②失敗を恐れない
失敗を恐れないことも重要です。
前述したとおり、心が動かないと仕事は覚えられません。
実際私は、新卒1年目。お客様の名前を間違ってしまい、クソ怒られた時がありました。その後、メールの文面や郵送する書類など。宛名は必ずチェックするようになり、ミスがなくなりました。
一度失敗すれば、強烈に記憶に残るので、その後ミスしにくくなります。
30代、40代とキャリアが上がると責任も大きくなるので、失敗が許されない。今のうちに失敗しておけば、将来の大きなミスを防ぐことができます。
「若手は失敗が当たり前」と割り切って、どんどん挑戦していきましょう。
③わからないことは聞く
考えてもわからなかったら、上司や先輩に聞きましょう。
若手は、基本答えにたどりつくことができません。当然です。知識も経験もないんだから。そして、絶対答えの出ない問題に悩むことほど、無駄な時間はありません。
5〜15分悩んでもわからなかったら、素直に聞きましょう。
早めに聞くことで、仕事の方向性を早めに修正でき、完成度の高い成果物ができます。
何度も質問をしてると怒られるかもですが、あとでミスをするよりはマシ。
分からないことはしっかりと聞いて理解した上で仕事を進めましょう。
人の性格って簡単に変わらないので、待ってても環境って変わりませんよ。
④仕事に興味をもつ
仕事に興味をもちましょう。
前述したとおり、興味がないと仕事覚えは悪いまま。
仕事覚えが悪い
→ミスする
→ストレスたまる
→脳機能低下
→ミスする…
と負のループに入っていまいます。
最初は小さなことからでOK。
- 好きな上司、先輩に雑談しにいく
- 仕事うまくいったら、ご褒美においしいものを食べる
小さな「楽しみ」を積み重ねれば、自然と前向きになり、仕事の成果もあがるはず。
無理矢理でも、好きになる努力をしてみましょう。
どうしても「好きになれない」なら、次の⑤へ進んでください。
⑤転職をする
①〜④を試してダメなら、転職も検討しましょう。
どれだけ前向きに仕事に取り組んでも、上司と職場環境が悪いと仕事覚えは悪いままです。
私自身、営業成績が悪いと陰で蹴られたりして、ストレスを抱え「うつ」に。毎日必死に頑張る姿を見せても、上司の態度は変わりませんでした。
社会ってホント残酷で、どれだけ頑張っても報われないことが多々あります。
「我慢して仕事を続ける」のもいいかもですが、好きになれない仕事を永遠にやるなんて体にも心にも悪いです。
あなた自身が納得のいく努力をして、それでも変わらないなら転職すべきかと。
私は好きな仕事に転職したら、あっさり仕事覚えが良くなりました。早く転職を決断できなかった自分を殴りたい。
あなたの人生の時間を無駄にしないでください。
コメント